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どうして水虫になるの?メカニズムを解説!

2020年05月25日
きれいな足裏

水虫は、白癬菌というカビの一種が原因で引き起こされる皮膚の感染症です。白癬菌は、皮膚の角質層に寄生して、ケラチンというタンパク質を栄養源として増殖を進めます。角質層は死んだ細胞の集まりであるため、免疫機能によって白癬菌を排除することはできません。また、白癬菌が皮膚の角質層に寄生しているだけでは問題にはなりませんが、増殖を繰り返して皮膚の内部へと侵入していくと、やがて顆粒層という層にたどり着きます。白癬菌が顆粒層まで到達すると、免疫細胞によって白癬菌を排除しようとする働きが活性化されて、様々な化学物質が放出されます。この化学物質が、水虫の症状であるかゆみや水ぶくれを発生させる原因となるのです。

白癬菌はカビの一種であるため、高温多湿な環境下で菌の増殖が活発になります。梅雨の時期に水虫が発症するケースが多いのは、白癬菌が増殖しやすい環境が整ってしまうからです。冬場は増殖しにくい環境となるため、症状が現れにくい傾向にありますが、症状が現れないといっても増殖しないだけで角質層に潜んでいます。したがって、ひとたび高温多湿の環境になると、白癬菌は活動を再開するため症状がぶり返すのです。また、長時間靴を履いている場合、靴の内部が蒸れることで増殖が活性化しやすい環境が整ってしまいます。近年、女性の水虫患者が増加傾向にあるのは、女性の社会進出に伴い、同じ靴を長時間履いている機会が増えたことが原因のひとつと考えられます。

また、二次感染を引き起こしやすいことも、水虫が問題視される要因のひとつです。そのため、家族に水虫の人がいる場合、同居している家族は注意が必要です。特に、バスマットやスリッパを共用している場合は、感染リスクが高まります。バスマットやスリッパの内部は、白癬菌が増殖しやすい高温多湿となるため、1人1人専用のものを用意するのが二次感染を防ぐためには欠かせません。なお、皮膚の角質層に寄生するだけでは問題とならないため、傷のない正常な角質層の人の場合、24時間以内にきれいに洗い流せば発症するリスクは非常に低くなると言われています。

さらに、水虫は人だけでなく犬や猫と言ったペットにも発症します。そのため、家族の中に水虫患者がいる場合、人から人、人からペット、ペットから人への二次感染が起きる可能性があるため注意しましょう。近年ペットを飼う家庭が増えていますが、ペットにも水虫が発症するという知識を持っておくことは、家族内で感染を広げないために重要です。